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2024.12.02

【入試広報Report】狭山市とのコラボ企画第2弾!“若年層に健康マイレージ事業への関心を持ってもらうには?”

狭山市とのコラボ企画第2弾が実現

2024年2月に続き、狭山市の保健師の皆さんとのコラボ企画第2弾が早くも実現。

今回は、看護学部2年生が、授業「健康教育論(公衆衛生看護領域)」の一環として、狭山市の保健師と一緒にグループワークを行った。テーマは、“どうしたら、健康に無関心な若年層に健康マイレージ事業への関心を持ってもらえるか”である。

健康に無関心な若者に届けていくためには

さて、狭山市が行う“健康マイレージ事業”とはどんなものだろうか?

狭山市では、市民の健康づくり意欲の向上、生活習慣病予防、改善、健康寿命の延伸、医療費の抑制のため、 “おりぴぃ健康マイレージ”を行っている。これは、スマートフォンの歩数計アプリを活用し、歩いた歩数に応じてポイントが付与され、そのポイントは景品の抽選に使用できるという仕組みである。

ただ、問題なのは、登録者数の伸び悩みだ。事業対象者(狭山市民かつ18歳以上)が約13万人居るのに対し、登録者数は2024年9月末時点で、たったの1,254名。割合にすると、0.9%である。このうち、30歳以下の若年層は3.6%。計算すると、およそ45名であることが分かった。

「事業を知ってほしい!」「無関心層にも届けたい!」事業担当者の思いを受け、学生との意見交換により狭山市の課題解決を図るという、このコラボ企画が実現した。「私たちは行政や予算に縛られているので、学生さんの自由な発想が知りたいです。」と話す保健師の皆さん。

さて、学生から、どんなアイディアが飛び出すのか。

さまざまな視点から考える

グループワークでは、実際に狭山市で配布している“健康マイレージ事業”についてのチラシを手に率直な感想を出し合う学生たちのリアルな声が聴こえてきた。

「口コミやSNSへの書き込みで、経験した人の感想があると良さそう。」
「景品が何かわからないとモチベーションが上がらない。」
「1年に1度の抽選は少ないよね。」
「貯まったポイントがPayPayに換金できるなら頑張れるかも。」

学生たちの中には、イラストを描いて考えていたり、スマートフォンを取り出してアプリをダウンロードして実際のアプリ画面を確認しながら考えている学生の姿が見られた。

「興味がない人は、そもそもチラシを見ることもないんじゃないかな。」
「ダウンロードが面倒だと感じれば、もともとスマートフォンに入っている歩数計アプリを使っている人も多そうだね。」

看護を学んでいる学生としての視点からだけではなく、健康無関心層やアプリのダウンロードを手間だと感じる方、そして普及に携わる保健師の視点に立って考えていた。

課題解決への近道は、モチベーションを上げること?

その後のグループ発表タイムでは、学生自らが挙手をし、グループごとに考えた意見を発表していた。解決したい問題点と、それに対する学生のアイディアはこの様なものだ。

Q “おりぴぃ健康マイレージ”の魅力を届けることができるチラシとは?
A ・西武文理大学の学生がアプリを1週間試し、口コミや評価をまとめてチラシに掲載する。
・何の景品が当たるのか写真も含めて公表の上、抽選の回数を増やし、モチベーションアップを図る。
・歩いて稼いだポイントをPayPayなどの電子マネーに換金できるようにする。

Q チラシやポスターのほかに効果的なアプローチとは?
A ・SNSを使って宣伝、紹介する。
・幼い頃に遊んでいた“たまごっち”のように、歩いた分だけ育てることができる“おりぴぃ育成ゲーム”にし、
『やりたい』気持ちを引き出す。

健康に無関心な若年層には、 “健康の大切さ”についてアプローチをするよりも、 “歩くことへのモチベーション”を上げるアプローチを行うことが課題解決に繋がるのかもしれない。

狭山市にとっても、学生にとっても貴重な機会

このコラボ企画に関する学生の感想を読んでみると、自分の住んでいる地域で行われている取り組みを調べてみたいという学生や今後の看護実習で行う援助の声掛け・内容の伝え方にも活かせるのではないかと考える学生もいて、学生にとっても貴重な機会となった事が分かった。

今回のコラボ企画で、学生から出た意見を狭山市がどのように取り入れるか楽しみであると同時に、この先も、狭山市とのコラボ企画が第3弾、4弾…と続くことを切に願う。

(入試広報課 田中、中川)

狭山市とのコラボ企画第1弾は、こちらをご覧ください!

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