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2023.08.14

【入試広報課Report】「サヤマdeシネマvol.7」上映作品決定!~実行委員会に聞く 上映作品の見どころとは?~

BUNRIがある狭山市には、映画館がありません。東京国際映画祭でのインターンを経験した学生の「狭山市でも映画祭をやろうよ!」という一言で始まった西武文理大学主催の映画祭「サヤマdeシネマ」は、2023年で7回目を迎えました。

鑑賞応募期間が2023年8月1日(火)から始まったのに合わせて(応募期間は2023年9月1日(金)まで)、「サヤマdeシネマ」実行委員会委員長の宮本さんと、副委員長の西村さんに、「サヤマdeシネマvol.7」の開催テーマや、上映作品の見どころを伺いました。

Q:開催テーマは「リフレクション」。どのような意味があるのですか?

「リフレクション」=「反射」という意味で使用しています。学生同士の話し合いの中で、映画の中のセリフの表面的な意味をそのまま受け取るだけでなく、言葉が「反射」して映し出している映画の真のテーマは何か、観客の皆様にも考えて欲しいという所に辿り着きました。「リフレクション」は「振り返り」という意味も含む言葉です。この「サヤマdeシネマ」を通して、自分を「振り返り」、何が今の自分にできるのかを考えたり、映画を観ることの意義を考えたりするきっかけになって欲しいと思っています。

Q:上映4作品の内、インドネシアに関連する映画が3本です。選ばれた理由は?

2023年は、日本とインドネシアの国交樹立65周年です。西武文理大学は、インドネシア大使館のご協力の元、PFN(インドネシアの国営映画制作会社)とMoU(覚書)*を結びました。これを受けて、今回はインドネシア映画2本、インドネシアを舞台とした映画1本を選んでいます。昔からの伝統やしきたり、カルチャーがインドネシア映画には色濃く表れているので、映画を通して、インドネシア文化と日本の文化が繋がる意義は何か、考えるきっかけにしてほしいと思います。

また、現代はデジタル社会が進行し便利になりましたが、それによって失われたものが、インドネシアの映画を観ることで「反射」するように映しだされてくるかもしれません。是非、考えながら観て欲しいと思います。

*2023年8月10日(木) インドネシア大使館にて八巻和彦学長が協定書にサインし正式に締結。映画・メディアに関する研究や人材育成のための双方の資源活用に向けた協力を柱としている。

Q:上映する四作品、それぞれの見どころを教えてください。

2023年9月16日(土)1部 『沈黙の自叙伝』

第23回東京フィルメックスコンペティション部門で最優秀作品賞を受賞した作品です。9月封切の作品をいち早く「サヤマdeシネマ」で上映できることになりました。

インドネシアで起こる貧富格差や差別問題がテーマになっています。少年の心の中で沸き起こる将軍を「信じたい」思いと「信じていいのか」という不安が、俳優の所作に表出します。手の置き方、目線などの細かい所作から、純粋な愛情、私欲、不安など心の渦を感じ取ってほしいです。

「サヤマdeシネマvol.7」実行委員会 副委員長 西村 優花さん サービス経営学部<br />
(埼玉県立大宮光陵高等学校 出身)”>
                                      <figcaption class=「サヤマdeシネマvol.7」実行委員会 副委員長 西村 優花さん サービス経営学部
(埼玉県立大宮光陵高等学校 出身)

2023年9月16日(土)2部 『海を駆ける』

日本とインドネシア、フランスの合作です。不思議なことが起きるファンタジー映画ですが、インドネシアの死生観や、「全てに神様がいる」というインドネシアのカルチャーを表現している作品です。映像がとても綺麗で、インドネシアの海や空気感が伝わってきます。俳優は日本人ですが、インドネシアの若者の生活を見ているようで面白いと感じました。インドネシアのアチェ内紛を背景に、「津波」の捉え方がインドネシアと日本では異なるようです。その違いにも注目して観てほしいと思います。

2023年9月17日(日)1部 『珈琲哲学~恋と人生の味わい方~』

コーヒーの名産地を多く有するインドネシアから、完璧なコーヒーを追い求める若者の奮闘を描いた作品です。狭山市には名産の「狭山茶」があるので、狭山で上映するのにぴったりの作品だと思いました。主人公が出会うコーヒー農家の思い、そして時間をかけてコーヒーを育てる事の大切さ、農家で見る印象的な太陽のシーンなどに注目して観てください。アナログの良さや人の温かさを感じられ、狭山愛にも通じる作品だと思います。ちなみに、私たちは、コーヒーは飲みませんが、狭山茶は毎日飲んでいます(笑)

2023年9月17日(日)2部 『偶然と想像』

3つの短編から成るオムニバス映画です。過激なシーンもあり、最初は「サヤマdeシネマ」で上映できないのではとも思いました。でも、言葉や現象のドロドロした表面だけを受け取るのではなく、「反射」して映し出される真の意味を考えてみました。偶然も必然だったのではないか、そこにそのセリフがあることの意味は何か、このカメラワークの意味は何か、などセリフ・演技・表現方法等にも注目して観て欲しいです。「サヤマdeシネマ」に来てくださる方の中には、人生経験が豊富な方も多くいらっしゃると思います。私たちよりも、セリフなどの意味をより深く理解できるかもしれません。皆さんが観て思ったことを共有できる場(トークセッション)なども設けられればと考えています。

「サヤマdeシネマvol.7」実行委員会 委員長 宮本ひなのさん サービス経営学部<br />
(愛知県立蒲郡東高等学校 出身)”>
                                  <figcaption class=「サヤマdeシネマvol.7」実行委員会 委員長 宮本ひなのさん サービス経営学部
(愛知県立蒲郡東高等学校 出身)

Q:最後に、「サヤマdeシネマ」に興味を持って下さる方々にメッセージ、そして、開催への意気込みをお願いします。

まずは、お客様ファーストで、来てくださった方が嫌な思いすることなく、楽しい思い出を家族と共有できるような映画上映会にしたいと思っています。「サヤマdeシネマ」では、私たち学生が良いと思った作品を上映します。「サヤマdeシネマが無かったらこの映画は観なかったよね」という作品とも出会えると思います。お客様にとっても学生にとっても、映画を観る意義や、色々なことを考えるきっかけになる映画上映会になればと思っています。どうぞ、お気軽にお楽しみください。



「サヤマdeシネマ」での映画鑑賞をご希望の方は、「サヤマdeシネマvol.7」公式ホームページをご確認ください。応募期間は8月1日(火)から9月1日(金)までです。応募者が多数の場合は抽選とさせて頂きますので、あらかじめご了承ください。 


※2023年度開催の「サヤマdeシネマvol.7」は応募を締め切りました。多くの方にご応募いただき誠にありがとうございます。次年度の開催を楽しみにお待ちください!

「サヤマdeシネマvol.7」

狭山市市民会館 小ホール
2023年9月16日(土)・17日(日)

開催テーマ「リフレクション」

【上映作品】

9月16日(土)

1部 「沈黙の自叙伝」

2部 「海を駆ける」

9月17日(日)

1部 「珈琲哲学〜恋と人生の味わい方〜」

2部 「偶然と想像」

【主催】 西武文理大学サヤシネ実行委員会
【共催】 狭山市
【後援】 公益財団法人 ユニジャパン(第36回 東京国際映画祭)
【協力】 芥川製菓株式会社/奥富興産株式会社/キッコーマンソイフーズ株式会社/小岩井乳業株式会社 東京工場/レジアスインパクト株式会社/株式会社ロッテ 狭山工場 (五十音順)

「サヤマdeシネマ」の取り組みは、サービス経営学部の授業の一環として行われています。学生たち自身が、上映する映画の選定を行い、配給会社との連絡も行っています。慣れないビジネス文一つを発信するのにも、先方に失礼の無いように最新の気を配り、事の経緯を説明することや必要資料の添付も忘れないよう注意しているそうです。西武文理大学では、このような実学教育を大切にしています。


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(入試広報課 長嶋・中川)

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