そのために、実習の際には常に「患者さんの立場に立って考えよう」と意識することを心掛け、患者さん一人ひとりにあったそれぞれの支援を考えることができるようになったと思います。
最も印象に残ったのは、患者さんの話を傾聴する時のことでした。患者さんの思いに寄り添って考え続けながら接していると、患者さんの表情が少しずつ明るくなり、笑顔が増えていったのです。
「私は患者さんの力になれている!」と実感した瞬間でした。その笑顔がその人らしく生き生きと生活するための支援を考えること、思いやりの重要性を、私に教えてくれました。
トピックス
【My Hospitality】Vol.7 奥山 武蔵さん
1.ホスピタリティを知ったきっかけは…
大学の授業で初めてホスピタリティという言葉を知りました
2.学び方は…
日々の授業で得た専門知識を臨地実習の場で実践しています
3.将来は…
患者さんの気持ちを理解し、その人らしさを大切にしてあげられるケアが実践できる看護師になりたい
Profile
高校時代はボクシング部に所属し、毎日汗を流していた。
将来は、看護師として患者さんに寄り添い、患者さんが求めることにも応え、治療と要望を調和させることができる看護師を目指している。
「さまざまな実習を経験して、これ以上の学びの場はないことを実感!」
3年次の1年間は、ほぼ毎日が看護専門領域での実習でしたと話す奥山さん。実習の中で患者さんからよく言われたのが「ありがとう」という言葉。その言葉を耳にすると嬉しく、やりがいを感じているといいます。
看護師の母の勧めでBUNRIへ
看護師の母の影響もあり、自然と看護の道に進んでいました。
BUNRIを勧めてくれたのも母で、母の勤務先の病院が実習施設となっており、よく知っていました。オープンキャンパスに参加し、ここなら安心して学べると思い、進学しました。
私は大学に入り、はじめて「ホスピタリティ」という言葉を知りました。
1年生の時に人とかかわる上で大切なホスピタリティについて授業で学び、対象者との関係性を築くためのコミュニケーションのとり方や対象者を生活者として看護の視点で理解する力を身につけることが出来ました。
患者さんからの「ありがとう」の一言が嬉しい
3年次は1年間を通して7つの看護専門領域での実習でした。
どの現場でも感じたのは、実習が最大の学びの場であるということです。頭で理解しただけの知識と技術は、臨床の現場では通用しません。
試行錯誤しながら一人ひとりに寄り添い、患者さんのための看護を模索し、ホスピタリティを提供していった結果、患者さんが発した「ありがとう」という感謝の言葉を耳にすると、とても嬉しく、やりがいを感じる瞬間でした。
仲間とともに国家試験合格を目指して
看護師になるためには国家試験に合格しなくてはいけません。国家試験合格への近道は、日々の授業での学びを着実に積み上げることです。
モチベーションを維持できない時もありますが、そんな時の心強い味方が、励まし合いながら同じ目標に向かって学んでいる仲間の存在です。
将来はBUNRIで培ったホスピタリティを実践し、患者さんの気持ちを理解し、その人らしさを大切にしてあげられる看護ケアが実践できる看護師になりたいですね。