そのために、実習の際には常に「患者さんの立場に立って考えよう」と意識することができ、患者さん一人ひとりにあったそれぞれの支援を考えることができるようになったと思います。
最も印象に残ったのは、患者さんの話を傾聴する時のことでした。患者さんの思いに寄り添って考え続けながら接していると、患者さんの表情が少しずつ明るくなり、笑顔が増えていったのです。
「私は患者さんの力になれている!」と実感した瞬間でした。その人らしく生き生きと生活するための支援を考えること、思いやりの重要性を、その笑顔が私に教えてくれました。
トピックス
【My Hospitality】Vol.1 鹿島 ひかりさん
1.ホスピタリティを知ったきっかけは…
大学の授業でホスピタリティという言葉を初めて知りました。
2.学び方は…
実習では直接患者さんと接し、患者さんの気持ちにとことん寄り添います。
3.将来は…
看護の場面だけではなく、人とかかわるすべての状況において生かしていきたいです。
Profile
将来の夢は看護師・保健師になること。英語が好きで、発展途上国などで働くことも視野に入れている。クラブ活動は指定強化部女子ラクロス部に所属。「できるかできないかじゃなく、やるかやらないか」をモットーに、充実した毎日を送っている。
「患者さんが笑顔に変わっていく!わたしのホスピタリティが通じたその瞬間、今まで知らなかったよろこびに出会えました。」
大学の授業ではじめて「ホスピタリティ」という言葉に出会った鹿島さん。でも、自分自身のなかにもホスピタリティ・マインドは潜んでいました。患者さんに寄り添う日々を通じて、その力の大きさを学んでいるといいます。
教室で出会ったホスピタリティ
私がはじめて「ホスピタリティ」という言葉に出会ったのは、大学の授業のなかです。
人を思いやる「ホスピタリティ・マインド」は、様々なシーンを経験し身につけていくことなのだと思うのですが、教室であらためて言葉と向き合い、その意味を考えたことで、意識して患者さんに接する重要性を知りました。
さらに、ホスピタリティ・マインドをもって看護ケアすることは、患者さんの精神面での健康を保つことだけでなく、看護の質も向上させると知り、その不思議なパワーに興味がわきました。
患者さんの笑顔が教えてくれた
わかっているつもりでいながらも、普段は健康に生活している私たちにとって、身体的に、そして精神的につらい思いで暮らす患者さんの心を理解するのはとても困難なことです。患者さんと接する時間の中でどんなホスピタリティを提供できるのか、授業中に学生同士で話し合って深めていくなかで、患者さんも様々な性格や立場があり、それによって、こちらが提供していく内容も異なってくるのではないか、と考えを深めていきました。
相手の身になって考え続けること
看護師として社会に出るとき、大学で学んだホスピタリティは、看護の場面だけでなく、人とかかわるすべての状況において、生きてくると思います。
「相手の立場に立って考え、その人のために行動する」ことを常に考え続け、ホスピタリティ・マインドを実践していきながら、自分の周囲にいる人たちの笑顔を増やしていきたいですね。