2024年9月21日(土)・22日(日)に狭山市市民会館で西武文理大学主催の映画上映会「サヤマdeシネマVol.8」が開催されました。この2日間で学生選りすぐりの4作品を上映。今年は延べ956名ものお客様にご来場いただき、盛況のうちに幕を閉じました。ご来場いただいた皆様、そして開催に際しご協力頂いた皆様、誠にありがとうございました。
トピックス
【入試広報課Report】サービス経営学部「サヤマdeシネマVol.8」開催報告
この度、「サヤマdeシネマVol.8」の動画が完成いたしました。是非、こちらからご覧ください。
●“シビックプライド”をゆっくり育てていくために
今回の「サヤマdeシネマVol.8」の開催テーマは、「楽しいから生まれるシビックプライド*~映画のある日常」です。
「サヤマdeシネマ」は、2017年に、“地元狭山で私たちの『東京国際映画祭』を作りたい”という学生の想いから生まれました。今年で8回目となりますが、その間も、「映画館の無い狭山市に映画文化を根付かせたい」「サヤマdeシネマでしか出会えない作品を、狭山で上映したい」「狭山愛を涵養し、シビックプライドのある上映会にしたい」という学生達の想いが脈々と引き継がれてきました。今では、お客様から、「毎年どんな映画が上映されるのか楽しみにしているのよ」というお言葉をいただけるようになっています。今後も、狭山市に根差すイベントとして、ご期待いただければと思います。
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*シビックプライドとは
Civicは「市民の、都市の」、Prideは「誇り」を意味し、シビックプライドは、都市に対する市民の誇りという意味です。しかし単なる地元愛や郷土愛とは異なり、自分自身が地域の構成員であると自覚し、地域を良くしていこうとする意志が含まれています。
狭山市公式YouTubeチャンネルの狭山市制施行70周年プロモーション動画『ともに未来へ』の中で、「サヤマdeシネマVol.8」を取り上げて頂いています。動画の中には、他にも狭山の魅力がたくさん詰まっています。是非ご覧ください。
Column 狭山市の小谷野市長もお気に入り。毎年変わるオリジナルTシャツにも注目!
今年の「サヤマdeシネマ」のTシャツは、アパレルブランドBEAMSがデザインしています。2つあるデザインのうちの1つは、狭山市に流れる入間川と、そこから望める富士山がデザインされています。もう一つは、「サヤマdeシネマVol.8」で上映する4作品のタイムコードをスクリーンの四方に配置したデザインです。
狭山市の小谷野市長が上映会を訪れ、ご挨拶の中で、「狭山愛を象徴するアイテムとして、来年から販売したらどうか」というアイデアを出してくださいました。現在は学生・教職員用として作成していますが、もしかしたら、来年からは、ご来場の皆様も着ることができるかもしれませんね。
●映画に込められた意味を紐解く -トークセッション-
「サヤマdeシネマ」では、学生選りすぐりの作品をご覧頂き、映画の感動を共有することにとどまらず、映画を観た後に、上映作品関係者を招いて、映画を深掘りするトークセッションを行っています。トークセッションは、制作者の想いや、映画に込められた意味を一緒に紐解いていく貴重な場です。「サヤマdeシネマVol.8」では、9月21日(土)第二部の『PERFECT DAYS』、9月22日(日)の『よだかの片想い』の上映後にトークショーを実施しました。ゲストは以下の通りです。
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9月21日(土)第二部『PERFECT DAYS』
トークゲスト:市山尚三氏 東京国際映画祭プログラミング・ディレクター
スペシャルゲスト:高崎卓馬氏 『PERFECT DAYS』共同脚本 & プロデュース
クリエーティブ・ディレクター、作家
9月22日(日)第二部『よだかの片想い』
トークゲスト:市山尚三氏 東京国際映画祭プログラミング・ディレクター
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●学生が練りに練った台本で挑む
今回のスペシャルゲストは、『PERFECT DAYS』の共同脚本そしてプロデュースをされた高崎卓馬氏。東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの市山尚三氏と、西武文理大学の学生2名を含めた4名でのトークセッションは、映画の制作過程が垣間見え、とても聴きごたえのある内容になりました。
映画制作のきっかけが、建築の力で東京のトイレをきれいにするという「THE TOKYO TOILET」プロジェクトだったこと、ヴィム・ヴェンダース監督にオファーした時の秘話、そして、主演の役所広司さんの役への向き合い方など、映画の制作に一から関わってきた高崎氏だからこそ語れる内容が繰り広げられました。
進行台本は、聴き役としてトークの進行を務めた学生が作成しています。何度もこの作品を観て、更に、高崎氏の本作品に関する著書「逆光」も読んだ上で、何をどう聞きトークを進めるのか練りに練って台本にまとめています。聴きごたえのあるトークは、このような努力の上に成り立っているのです。
●一から創り上げる映画上映会「サヤマdeシネマ」
「サヤマdeシネマ」はサービス経営学部の授業の一環として行われており、本学の特色ある学び“アクティブラーニング”の一つです。
今回、学生たちは、上映会の運営費を賄うために、狭山市やその近郊に根差す企業の皆様に対しプレゼンテーションを行い、協賛金のお願いをしました。そして、“映画を通じて涵養されるシビックプライドにより狭山の未来をともに創っていく”という目的に賛同してくださった多数の企業のご協力を得ることができました。
また、狭山市市民会館の小ホールには、スクリーンがない為、全国で上映会を開催しているアテネ・フランセという上映会のプロと共にスクリーンを張る所から学生が携わっています。このように、経営の視点から運営を考えたり、その道のプロと共に実践したりしながら一から創り上げることが「サヤマdeシネマ」での学びの魅力です。
●どれも欠かせない!「サヤマdeシネマ」“お仕事”紹介
このように、狭山市や地域の企業などと連携して実施している「サヤマdeシネマ」。
学生たちは、いくつかのチームに分かれて運営しています。
1年生から4年生までが履修できるカリキュラムになっているので、分からない所や不安な部分は先輩から後輩に、そして仲間同士で、教え合い学び合いながら、それぞれの場所でそれぞれの学生が自らの役割に責任をもち、上映会を支えています。
どのようなチームがあるのか、一部をご紹介します。どの担当も上映会を成功させるために欠かせません。
チケット案内所
招待者や当日のキャンセル待ちのお客様に対し、チケットを発券します。
入場のご案内&チケットもぎり
チケットを確認しもぎったり、アンケートを渡したり、スムーズに入場できるようご案内します。
シアター内のご案内
シアター内で着席のお手伝いや、トイレ等で席を立たれる方のご案内をします。
舞台進行
上映会の進行に合わせて影ナレーションを行ったり、舞台上にパネルや椅子を出し入れしたり、出演者の誘導をします。
上映
上映前には映画を全編チェックします。また、映写室での上映操作や、ステージ進行に合わせてスライドを変えるなどを担当しています。
司会・トーク進行
台本に沿って司会進行します。またゲストを招いてのトークセッションを進行します。
Column 学生が各作品のチケットデザインを担当
映画鑑賞に当選された方には、「当選チケット」がお手元に届きます。昔ながらの、もぎるタイプのチケットです。今年は4作品それぞれのチケットを、別々の学生がデザインしています。手元に残ったチケットを記念に残す、という方もいらっしゃるかもしれません。来場者の思い出作りの一端を担えるチケットデザインの役割。隠れた“やりがいのある仕事”の一つなのではないでしょうか。
最後になりましたが、狭山市をはじめ、狭山市の各企業様からのご協力を賜りましたこと、改めて御礼申し上げます。引き続き、本学の教育活動にご理解とご協力の程よろしくお願い致します。
【主催】 西武文理大学サヤマdeシネマ実行委員会
【共催】 狭山市 魅力づくり事業
【後援】 公益財団法人 ユニジャパン(第37回 東京国際映画祭)
【協力】 アテネ・フランセ文化事業株式会社
【協賛】 狭山市倫理法人会/レジアスインパクト株式会社(五十音順)
芥川製菓株式会社/奥富興産株式会社/株式会社粕谷自動車/キッコーマンソイフーズ株式会社/有限会社栗駒ハウス/小岩井乳業株式会社 東京工場/株式会社スズキトラスト/株式会社フィールドプロテクト/株式会社ホンダカーズ埼玉西/株式会社ロッテ 狭山工場(五十音順)
【Special Thanks】 株式会社いわさきシティホール狭山/音のたねまき/有限会社北産業/株式会社KRS/ジャパントータルビューティシステム株式会社/松本行政書士事務所/明治安田生命/株式会社ユース/読売窪田新聞店/ランコア/株式会社ワタナベスタジオ(五十音順)
(入試広報課 中川)