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2023.10.23

【入試広報課Report】「サヤマdeシネマVol.7」閉幕、そして東京国際映画祭へ向けて始動!~サービス経営学部 メディアイベントの学び~

学生たちが悩みながら切り拓く舞台

2023年9月16日(土)・17日(日)に狭山市市民会館で西武文理大学主催の映画上映会「サヤマdeシネマVol.7」が開催されました。この2日間で学生選りすぐりの4作品を上映、のべ828名もの皆様にご来場いただき、盛況のうちに幕を閉じました。ご来場いただいた皆様、そして開催に際しご協力頂いた皆様、誠にありがとうございました。

入試広報課では、5月の大型連休明けから「サヤマdeシネマVol.7」に取り組む学生の様子を追いかけてきました。「サヤマdeシネマ」は、本学の授業である「サービス・ラーニング(メディアイベント)」(1年生配当)、「チームワーク・ラーニング(メディアイベント)」(2年生配当)、「リーダーシップ・ラーニング(メディアイベント)」(3・4年生配当)の一環として行われています。“授業の一環”と聞くと、準備のほとんどを教員が行うことをイメージしてしまいますが、「サヤマdeシネマ」は、全く違います。

教員の引いたレールの上を学生が進むのではなく、“「サヤマdeシネマ」は学生達自身が悩みながら切り拓いていく舞台である”、という事がよく分かりました。どうしてそう思ったのか、学生達の活躍の一部でもご紹介できたらと思います。

プロの映画上映チームとタッグを組む

「サヤマdeシネマ」は、1日2作品ずつ、計4作品を上映します。狭山市市民会館小ホールの客席数は340席。今回は全ての上映作品で、関係者含め7~8割の席が埋まる程にご来場いただきましたので、お客様のご案内・誘導だけでも大仕事です。また、映画を上映するだけでなく、舞台上では、ゲストのご挨拶やゲストとのトークショーを繰り広げます。今回は、インドネシア大使館教育文化部の代表、狭山市長、本学学長、サービス経営学部学部長のご挨拶、そして、映画監督の深田晃司さんと、東京国際映画祭プログラミングディレクターの市山尚三さんをお招きしてのトークショーがありました。

この規模の運営を、“お客様にお見せできるクオリティー”で提供しなければならない。

そこで、助言をもらったり、当日運営を助けて頂いたりしているのが、東京国際映画祭を手掛けるプロのオペレーションチーム(公益財団法人ユニジャパンから4名)と上映チーム(アテネ・フランセ文化センターから3名)の方々です。業界の第一線で働くプロの皆様に後援頂くことで、「サヤマdeシネマ」全体にしっかりとした骨格が出来ているという印象を受けました。

例えば、オペレーションチームの皆さんには、『上映作品4本をどれにするか選定する時に学生が相談に行く』、『学生がトーク台本を作成した所でアドバイスをもらう』、『当日の舞台進行でのマイクや椅子の入れはけのタイミングを助言頂く』、『開場待ちのお客様の並ばせ方のアドバイス頂く』など、プロの目線からご意見を頂き、助けて頂いています。

上映チームのアテネ・フランセ文化センターの方々は、映画による国際交流を目的に全国各地で映画上映会を催しています。今回も、狭山市市民会館の小ホールにスクリーンを張る所から学生も一緒に携わらせて頂いています。スクリーン張りや映写室からの投影を、このようなプロの方と一緒に行うというのは、大変貴重な体験であると思いました。

準備段階から当日運営の細部まで、プロの目で適宜チェックしてもらうことで、イベントにメリハリが出ます。更に、学生もこのクオリティーに必死に応えようとしますので、学生の限界を超え、より高みへ達する効果があるように思いました。

学生が担う映画選定

学生達が30本以上もの候補作品を見て決めたという選りすぐりの4作品がこちらです。

  • 『沈黙の自叙伝』(2022/インドネシア・ポーランド・ドイツ・シンガポール・フランス・ フィリピン・カタール/監督:マクバル・ムバラク/115分)
  • 『海を駆ける』(2018/日本・フランス・インドネシア/監督:深田晃司/107分)
  • 『珈琲哲学〜恋と人生の味わい方〜』(2015/インドネシア/監督:アンガ・ドウィマス・サソンコ/118分)
  • 『偶然と想像』(2021/日本/監督:滝口竜介/121分)

今年度は、日本インドネシア国交樹立65周年を記念し、4本中3本がインドネシアに関わる映画が選ばれています。4作品を全て観てみると、いわゆる『娯楽』のようなライトな映画は一つもなく、1本1本が重く考えさせられるテーマであることが分かりました。勉強やアルバイト、恋愛、就職活動など悩みが尽きない日々を送っている学生だからこそ、主人公や登場人物が抱える複雑な感情に共感し、来場者の皆さんとも、その感動を共有したかったのではないかと感じました。上映許可は、学生が直接、配給会社と交渉しています。配給会社に送るビジネスメールの文面やメールを送るタイミングなどにも最大限配慮し交渉に当たったと、学生から聞きました。慣れない事なので時間も気力も使いますが、一つ一つを自分達で乗り越えてきたのです。

映画の魅力をより引き出すトークショー

映画の受け取り方は千差万別ですが、監督がどのような意図で映画を作ったのか、学生達は、「サヤマdeシネマ」の来場者の皆様と一緒に考えたいと思いました。そして、選んだ作品が『海を駆ける』です。深田晃司監督にトークショーにご出演頂きたいと考え、東京国際映画祭のオペレーションチームに相談。幸運なことに深田監督のスケジュールが合い、「サヤマdeシネマ」の趣旨もご理解いただき、実際にお招きすることができたのです。

さて、深田監督に何を聞くのか・・・。この問題に挑んだのは、トークショーの司会進行を担った鈴木陶子さん(サービス経営学部・当時4年・矢板中央高校出身)、西村優花さん(同・当時3年・大宮光陵高校出身)、布留川結菜さん(同・当時2年・深谷第一高校出身)、齋藤真那さん(同・当時1年・共栄学園高校出身)の4名です。

映画「海を駆ける」は、各メディアの作品概要では「ファンタジー映画」と紹介されています。ディーン・フジオカさん演じる謎の男の周囲で、いくつもの非科学的な不思議な事が起きます。学生達は、“なぜそのような物語になったのか?”、“謎の男の存在は、何を表しているのか?”など、4人で何度も映画を観て、徹底的に意見を出し合ったそうです。その上で、どのような質問なら作品の深い部分のお話を深田監督から引き出すことができるのかを考えていったそうです。

なるほど、確かに、作品上映後に学生と深田監督、市山尚三さん(東京国際映画祭プログラミングディレクター)の、トークショーを聞くことで、作品への理解がより深まり、深田監督が作品に込めた思いも聞くことが出来ました。これも、学生達が懸命に脳に汗をかき準備してきた賜物ではないかと、感動すら覚えました。

司会の4名の学生達は、2日間とも本番直前まで控室で進行台本のコメントを精査していました。「どうぞ!」「ありがとうございました」の一言で、場が締まり、進行がスムーズに行くこともあります。“細かい部分もギリギリまで詰めて挑んだ舞台。だからこそ、成功させたい。”そんな思いが溢れたのは、2日目のトークショー終了直後です。

2日目は、ゲストの市山尚三さんと、西村優花さん(当時3年)、布留川結菜さん(当時2年)が、映画『偶然と想像』について読み解くトークショーがありました。トークが無事に終了した時、私の隣で見ていた鈴木塔子さん(当時4年)が目に涙を浮かべながら司会の二人に大きな拍手を送っていました。それを見た舞台上の布留川さんも涙ぐむ・・・。この光景を見て、どれだけ一生懸命に取り組んできたのかが、ひしひしと伝わってきました。

舞台上の裏方、進行チームの影の努力

舞台進行を観ていて、舞台上のマイクや椅子、ポスターなどの入れはけのスムーズさも印象的でした。実はトークの流れを止めないスムーズな物の出し入れというのは、舞台進行上、とても大事なポイントです。舞台の上手(かみて・舞台向かって右側)から出すのか、下手(しもて・舞台向かって左側)から出すのかを検討した上で、本番前に、全てが揃っているか確認もしなければなりません。また、司会のコメントに合わせてタイミングよく物を出す、というのも緊張する仕事です。本番では、例えばマイクの高さをゲスト用に修正する役割の学生がスタンバイする立ち位置もばっちりでしたし、物を出し入れするタイミングも完璧でした。これも、チームみんなで事前にシミュレーションをして、リハーサルを繰り返してきた賜物だと思います。

2日目には、西武学園文理高校の3年生2名が、進行チームの一員として参加してくれました。高校生にも丁寧に説明し、本番の場で実際に体験させている大学生の姿も、頼もしく感じられました。

観察して、丁寧に声かけができる案内係

チケットのもぎり担当や、シアター内外での案内係を担当している学生達は、特に上級生ともなると、本物の映画館のスタッフのような接客をしていました。本学の学生は、このメディアの授業だけでなく、他にもホテルや観光、ブライダル、マーケティング・スポーツマネジメント、福祉など多岐にわたる「サービス経営学」を学んでいます。本学で大事にしているホスピタリティ(思いやり・おもてなしの気持ち)の授業や、各専門分野の授業で学んだことなども総動員して、実学の場「サヤマdeシネマ」に立っているのです。4年生にもなると、その立ち姿、話し方など細部にも磨きがかかってきます。

そして、驚いたのは、ただ誘導するのではなく、「観察」しているという事です。周りをキョロキョロ見回しているお客様には、「何かお探しですか?」と声を掛け、席に荷物を置きシアターから出てきたお客様には、「お手洗いでしたら、こちらです」という具合です。タイミングや周囲の状況、しぐさで判断し、お客様によって声掛けを変えるというのは、なかなか難しいことではないかと思います。一方で1年生は「こんにちは!」と元気に挨拶するだけで精一杯の学生もいます。先輩の姿を見たり、アドバイスをもらったりする事で学び合えるのも、この授業の良さではないでしょうか。

「サヤマdeシネマ」にご来場いただいた方から、後日、大学に嬉しいお電話を頂きました。「運営している学生のマナーが非常に素晴らしく、年配の方々に対する接し方も非常に丁寧で、とても心地よい時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございます。」というものでした。わざわざお電話を頂けたこと、学生の励みにもなると思います。

実行委員長の宮本さんから学ぶ“リーダー”の在り方

今回のリポートで是非触れておきたいのは、「サヤマdeシネマVol.7」実行委員会の委員長、宮本ひなのさん(サービス経営学部・当時4年・蒲郡東高校出身)についてです。8月上旬に「サヤマdeシネマ」の各上映作品の見どころを伺ったのがきっかけで、その後もNHKなどの各メディアから取材される度に、お話をしてきました。宮本さんは、狭山市にある美味しいお団子屋さんの話や、将来の夢について、気さくに話してくれました。決して、皆をグイグイと引っ張っていくタイプではない宮本さん。でも、“みんなをやる気にさせる事ができる存在”だったのではないかと思います。

「サヤマdeシネマ」初日の朝の集まりの際、宮本さんが言った言葉です。

「私もドキドキしているし不安です。でもこの緊張と不安が大事だと思うんです。最後まで笑顔で頑張りましょう。」

1年生から4年生までの学生一人ひとりと同じように、自分も不安であることを率直に伝え、聞いている学生達が「一緒に頑張りたい」と思わせる言葉だったのではないかと思います。

また、「サヤマdeシネマ」終了後の夜の学生ミーティングで宮本さんが話した時の光景も忘れられません。宮本さんが控室に集まった50名程の学生に話します。

「始めは自分が全部やらなきゃいけないと思っていたけど、そういう能力が自分に無いと気づいた。みんなが声を掛けてくれ、手を差し伸べてくれた。みんなの事を尊重して大切にしたいと思った。でも、ダメダメな所ばかりで、すみませんでした。皆さんがいなかったら、こういう立場に立てなかった。そして、いろいろ学ぶことができた。本当にありがとうございました!」

これを聞いた学生全員が、一斉に「ありがとうございました」と返したのです。

宮本さんの話を聞いている時の学生全員の目は真剣そのもので、すごくいい顔をしていました。“みんなをやる気にさせる事ができる存在”としての宮本さんは、本当に良いリーダーだったと思います。

普段は見られない世界を、同じ目線の仲間と一緒に経験する

映画を選ぶ、スクリーンを張る、投影室に入る、舞台のそでで準備する、トークの司会をする、映画のプロと仕事をする・・・学生達にとって、どれも今まで経験したことのない事ばかりだったと思います。そして普段見られない景色を見ることができたと思います。

「サヤマdeシネマ」は、授業の一環だという事もあり、普段同じ学び舎で授業を受けている1年生から4年生までの学生が、100名規模で、同じ目線で同じ目標に向かって仕事するという経験ができます。個人で行うアルバイトやインターンシップでは得られない経験ではないでしょうか。「サヤマdeシネマ」は、今年で7回目となりました。これからも狭山の方々に愛される上映会として続けていけることを願っています。

最後になりましたが、狭山市にある各企業のご協力を賜りましたこと、改めて御礼申し上げます。引き続き、本学の教育活動にご理解とご協力の程よろしくお願い致します。

【協力】 芥川製菓株式会社/奥富興産株式会社/キッコーマンソイフーズ株式会社/小岩井乳業株式会社 東京工場/レジアスインパクト株式会社/株式会社ロッテ 狭山工場 (五十音順)

東京国際映画祭に向けて始動

後期が始まってすぐの9月末の授業では、次のメディアイベント、東京国際映画祭にむけて、準備が始まりました。チーム分けの後、チームごとに分かれて自己紹介やチームの役割の説明がありました。「サヤマdeシネマ」終了後、待ったなしでの次の映画祭の準備ですが、学生は前を向いて進んでいきます。

東京国際映画祭は2023年10月23日~2023年11月1日に開催されます。西武文理大学サービス経営学部の学生の活躍から目が離せません。

西武文理大学のサービス経営学部での学びに興味を持っていただけましたら、ぜひ、オープンキャンパスにお越しください。詳細はこちらから!

(入試広報課 中川)

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